お知らせ

2段審査に合格されましたO崎さんの感想です。

8月04日

弐段審査を終えて

7月27日(土)洗心館で弐段審査を受けさせて頂きました。
まず、審査をして頂きました須磨先生、受けを取って下さいました大國さん、大江さん、今泉さんに御礼申し上げます。

審査が終わった時の解放感は何ものにも変えられない喜びでした。審査を意識し始めたのは昨年の秋ごろからで、なるべく寒い時期に受けたいと思っておりましたが、仕事の都合で審査前に稽古が出来ず、今回に至りました。今年は今まで涼しかったのと洗心館は空調設備が効いているので精神的にもプレッシャーが一つ減った感じでした。

今回の審査にあたり、私には3つの課題がありました。それは31の杖、腰投げ、持久力です。

[31の杖]

31の杖の問題点は十分に覚えきれていないことでした。夜、時間のある時に斉藤守弘先生のビデオを見ながらマネていましたが、狭い部屋で杖を振り回すわけにもいかず、実感が伴わないため覚えるのに時間がかかりました。 また、大國さんから上段、中段、下段を分けるともっと綺麗に見えますよとアドバイスを頂きましたが、これは組杖ビデオを参考にさせて頂きましたが、見るだけではピンときませんでした。一番感じたのは洗心館で稽古しても一突き、一振りがしっくりこないことでした。剣も同様でした。少しづつでも定期的に稽古することの大切さを実感致しました。

[腰投げ]

腰投げは独特の入り方、姿勢が難しいと感じておりましたが、受けの両足に対し90度に入ることと手を真上に上げ、その手を見上げる事に注意してエアー稽古を行いました。しかしながら、実際に稽古の時体重のある人とやってみると膝を曲げたときの負荷が大きく、疲れた時には到底出来るものではないと感じておりました。試行錯誤した結果、これが正しいかどうかはわかりませんが、ひざを曲げるのではなくただおしりを後に突き出す姿勢が負荷のかからない形だろうということでした。

[持久力]

審査は一人演武会であると同時に持久力テストの面もありますので体力が持つかどうか、非常に不安でした。私は力が入ると呼吸が止まり、すぐ息切れしてしまうのが欠点でした。普段の稽古でも、酸素を取り入れるためにまずお腹に力を入れながら吐くことを意識してきました。それにより、体幹も出来るということが本に書かれていました。体力面では本来なら稽古することで強くなるのが理想ではありますが、休むことも多く維持もままならない状況ですので、時折スクワットを行って補いました。今後、年齢的にも体力は低下する一方ですから、筋トレは必要だと思います。予想はしておりましたが、途中からはボロボロ状態でした。

[総論]

今まで何を稽古してきたのか、実に情けない審査でした。先生がいつも言われているハラを使うということが全く出来ていませんでした。それは少し負荷をかけられるとハラが使えていないので、崩すことが出来ず力ばかり入ってしまい、技に展開出来ていないことが良くわかりました。また、疲れてきた時に自分の実力が出るものだと思いますが、足も出なくなり、ポジショニングが悪くなるので技になっていませんでした。(今泉さん助言)ハラが十分使えていれば、変な力の入れ方をしないですむので、キレも出てきて綺麗な技になると思います。そのことは先生からアドバイスを頂きました「流れるように!」にも繋がると思います。

合氣道は力を入れるとうまく出来ない不思議な武道です。しかしながら、私は今まで力を入れて稽古してきました。上達するにはステップが必要で、力を抜くには力を入れないとわからないと思っていたからです。これからはハラを意識して力を抜く稽古をしていきたいと思います。但し、受けの時にはしっかり握り、しっかり打ち込み、相手を制する攻めは続けるつもりです。そうすることで、捕りの方のパフォーマンスを引出し、お互いに上達出来れば嬉しく思います。先生はよく「受けと捕りが協力し合って一つの技を完成させましょう」と言われます。最初は武道としては実に不思議で不合理な言葉だと思っておりました。

審査や演武会のような真剣な技を見ていると、むしょうに稽古がしたくなりますが、それは受け、捕りが協力し合って技を完成させた証であり、その結果見ている人達に感動を与えていることだと今は確信しています。試合のない合氣道がファンを増やしている原動力がそこにあるのではないでしょうか。

次回審査には見ている方々にも感動して頂ける技が出来るよう精進していきたいと思います。

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