2段審査に合格されたHさんの感想です。
4月23日
二段の昇段審査を受けるに当たり、これまでご指導頂きました須磨師範・各指導員及び一緒に稽古して下さった皆様に厚く御礼申し上げます。
約1年半前に初段審査に合格してから私は現在までどうすれば合気道が現状より上手くなるか、より良いものになるか考えました。その中で私が特に大切であると感じた事を四点下記します。
①「気づくこと」
この一年半の中で稽古中に出来るだけ多くの新しい事に”気づくこと”を心掛ける様にしました。なぜなら当たり前ではありますが、須磨師範・各指導員方の技を見て何かしらに気づき自分自身がどうなのか客観的に見つめ直し技を修正する事で、成長に繋がると感じたからです。また、一つ一つの技がなぜその動作、体の使い方であるのか理由を具体的に考え自分自身の中で理解する様にしました。そうする事で自然と各技の理屈を自分の中で咀嚼し理解しやすいと考えました。まだまだ、技を上手く出来ない事が沢山有りますが、そうやって少しずつ理解していく事で各技の身体の動かし方、腰・手足・指先の向き一つでもその各動作に必ず意味がある事を実感出来ると考えています。また、そうする事でいつの日か合気道の技が理に適っている事を本当の意味で実感・体感出来ると現状は考えています。
②「素直・謙虚な気持ち」
一つ目に続き精神的な部分ではありますが、稽古をする中で非常に大切であると思います。気づいたきっかけとして、自分がどこか”片手取り転換”が上手くスムーズにいかない時に、子供が転換しているのを見た時でした。なぜなら子供は須磨師範を見た通りに素直に技をするため、動きがスムーズであると感じたからです。やはり大人・社会人になるとつい固定観念が生まれがちであり、自分自身が技の形は”こう”と頭で一度思ってしまうと自分は見た通りにしているつもりでも、第三者から見るとその通りに出来てない時が多くある様に感じます。また、そうした固定観念を持っていると須磨師範を始め諸先輩方からアドバイスを頂いた時も、すぐに出来ない事が多く有る様に思います。そうした時は一旦、落ち着いて自分の技の形を確認・認識した上で冷静に見つめ直す事が大切であると思います。この素直・謙虚な気持ちは道場内のみではなく仕事や普段の日常生活でも大切であると思います。
③「姿勢と間合い」
身体の使い方では”姿勢と間合い”はこの一年半で特に大切であると感じました。”片手取り転換”でも姿勢が悪いと武道的に危険でもある上に受けとの間合いが近づくため、相手の側面に入る時に受けの力と衝突し易く、自分自身の肩が上がり易い上に全体的に動きが小さくなり易い事に気づきました。また、どの技でも感じる事ですが間合いが近いと自分自身が手狭になり技を行いにくく、逆に遠ければ受けに力が伝わりにくいと感じます。間合いが適切であれば姿勢も良い状態で技ができ、姿勢が良ければ自然と適切な間合いになる様に感じます。逆にどちらかが悪ければもう片方も自然と悪くなる様に感じます。そのため「姿勢」と「間合い」は別物ではなく、密接な関係であり二つを良くする事で力を発揮しやすい(受けに力を伝えやすい)と思っています。
④「身体の動作と呼吸の一致」
稽古中、自分自身が取りをしていて技が上手くいかない時はよく呼吸が止まっていたり乱れていたりする事に気づきました。その理由として様々な原因が考えられますが、身体の動作と呼吸が一致してない事も一つであると思います。これは個人的に座技呼吸法や諸手取り呼吸法で特に感じました。両技とも自分の呼吸が止まれば身体は力み易くその結果、肩が上がり脇は開きやすく受けの脇は締まり易いと感じます。須磨師範が”合気道はだす武道”と仰っているのを聞き、呼吸も吸い込んだ後に必ず吐き出していかないといけないものであると思いました。また、呼吸が止まれば大きい技はしにくく、受けの腕・肩等の一部分にしか力が伝わらない小さい技しか出来ない様に感じます。
以上で私がこの一年半で特に大切であると感じた四点になりますが、それ以外にも「半身」「受けに手を持たせる意識」「上半身/下半身の動きの一致」「丹田の動かした方」「脱力」「取りと受けの呼吸を合わせる」等々の多くの重要ポイントがある様に感じます。
少し考えるだけでも確実に出来てない事が多く有り、これから先も奥深い合気道人生を十分に楽しめると思うと嬉しく思います。
まだまだ未熟ではありますが、これからも素直・謙虚な気持ちで稽古に励み多くの事に気づいていきます。そして須磨師範が普段仰っている事を、自分自身がいつか自然に体現出来る日が来る事を信じて、これから先の合気道人生を楽しみつつ弛まず努力していきます。
最後にご指導頂いている須磨師範を始め、各指導員及び一緒に稽古して下さる皆様のお陰様で、本当に”合気道”が楽しいものであると感じ好きになりました。今後とも、ご指導の程よろしくお願い致します。 以上
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