お知らせ

初段審査に合格されましたOさんの感想です。

2月12日

初段審査を終えて


心身一体。

私が合気道を体験したいと感じたきっかけがその言葉でした。


以前は心を鍛えることばかりに囚われ、そしてどんどん疲弊し、考える事自体意味がないのでは、、、と思い始めていました。

そんなある日に、ふと「そうだ!心身一体だ、私は身体を忘れてる!身体を鍛錬すれば心も強くなれるかもしれない!」と思い、思い立ったが吉日で、とにかく走ることを始めました。

そしてマラソン大会にいくつか出場したりしたのですが、いくら走っても走りながら頭の中では別のことを考えてしまい、何だかしっくり来ないなぁという日々を過ごしていました。


何か身体を通じて学べることは無いだろうかと模索していたところ、当時新選組に夢中だった私は漠然と武道をやろうと決めました。そしてどんな武道があるのか調べる中、「合気道」というものがどういう武道なのか理解はしていませんでしたが、試合がなく勝敗が無いということにとても惹かれ、とにかく体験してみようとしたのが合気道との出会いでした。



入会した当初は仕事に追われ稽古に中々参加できず、さらに元々運動音痴ということもあり「私には合気道はハードルが高いのではないだろうか、、、」と不安になる時もありました。

ただ、須磨先生や先輩方の技や受け身を見て「なんて美しいんだ、、、」と感動した感覚が忘れられず、いつか私もあんな美しい技や受け身を取れるようになりたい、牛歩でいいからとにかく基本をしっかり身体に憶えてもらおうと稽古に参加していました。


その後、仕事も落ち着き時間にも余裕ができ、稽古に参加できるようになってからは稽古が楽しくて楽しくてたまりませんでした。

でも出来ないことばかりで、悔しさと皆様の足を引っ張って申し訳ないという気持ちで「やっぱり私には難しいのでは、、、」と感じることもありましたが、その気持ちよりも楽しさが勝ってしまい、稽古をしっかりすれば、ほんの少しずつでも必ず今まで出来なかったことが出来るようになると信じて、そして本当に少しずつですが身体が動いていくことを感じることができるようになりました。それがとても嬉しくて、もっと稽古がしたいと思うようになりました。


まだまだ出来ないことだらけで課題は山積みで、合気道とは何なのかということを理解するには程遠い状態ですが、

自分の姿勢や肘の向き、指先への意識等ほんの少しの変化で技は変わるということを感じることができ、そしてそれは人生と同じだなと感じます。

自分の捉え方や行動を変えれば、例え同じ事象でも全く違うものになるのだな、と合気道を通じ学びました。

これからも稽古を続けていく中で、新たに学べることがまだまだあると思うとワクワクする気持ちで一杯です。


最後になりましたが改めてご指導を頂いた須磨師範、指導員の先生方、またいつも一緒に稽古してくださる皆様に心より感謝を申し上げます。本当にありがとうございます。

これからもどうぞよろしくお願い申し上げます。

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