11月度の審査で初段に合格されましたO江さんの感想文です。
11月13日
初段審査を終えて
まず大阪合氣塾の先生、諸先輩方、塾生の皆様に御礼申し上げます。40代半ばで全くの素人から始めた私に根気よくご指導頂き、また塾生の皆様と一緒に、本当に楽しく稽古させて頂いたおかげで、初段審査まで怪我もなく継続することができました。
私が合気道を始めたきっかけは、二つあります。一つは同年代の義兄からの「自分達ぐらいの歳になったら身体にもコスト(金銭よりむしろ時間)をかけなければいけない」という言葉に納得した事と、もう一つは父が脳梗塞で動けなくなったことです。何でも器用にこなす父でしたので、大変ショックを受けました。動ける私が動かない事は、本当に申し訳なく、「時間が無くて運動できない」というのもただの言い訳に思えました。ちなみに義兄は日本では武道経験が無いのですが、現在、ドイツで柔道を続けています。その影響もあって、これまで経験の無い武道をやってみたいと思い、年齢的にも競技的でない武道ということで、合気道を選択しました。
稽古を始めた頃は「本当に自分の身体なのか」と思うほどコントロールができませんでした。後ろ受け身でも何度も左右の向きを修正頂きましたし、普通に立っていても、よく前後左右がわからなくなりました。相当恥ずかしくも感じていましたが、健康のため、怪我なく継続することを第一に、週に1回程度のゆっくりとしたペースで稽古に参加してきました。
級が上がるに従い、有難いことに当初感じていた体力的な心配はなくなっていきましたが、代わりに「うまくなりたい」という思いが増してきました。週に1回ですので稽古量には問題があると感じていますが、それでも年数を経て稽古日数を満たし、50歳にして昇段審査を迎えました。結果は合格を頂いたものの、内容的には悔しい思いをしました。特に自由技では使えた技が限られ、稽古量が足りないことを改めて考えさせられました。
あまり良くないと思いますが、私はこれまで、武道的な強さを目標にはして来ませんでした。強さよりは、生活の一部として稽古に参加し、健康な身体を維持したいと今も思っています。ですが一方で「うまくなりたい」という気持ちに加え、一緒に稽古をして頂ける方に対しては、お役に立てるような動きができるようになりたいと考えるようになりました。今はレベル的に足りないとしても、合格を頂いた事を良い意味でプレッシャーととらえ、武道的な面でも努力して行こうと思います。その上でいつか、後輩になる人達に、先輩方がしてくださったような助言、アドバイスができるようになりたいと思います。
以上
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