お知らせ

初段審査に合格されましたKさんの感想です。

8月06日

この度初段審査を受審させていただき、ご指導いただきました須磨師範、指導員、同門の方々に厚く御礼申し上げます。

私は年少より父の影響で空手を始め、高校時代は弓道をしておりました。一時期空手と離れていましたが、30歳前から再活動していました。

私の「武道」とは弓道を除き「対人戦(稽古)」であり、「基本(規律)」と「間合い(制空権の取合い)」そして「痛み」の積み重ねでした。(弓道に対人稽古があっては危険・・・)

私の「武道」に対する考え方は相手を倒すものではなく、無事に家へ帰ることができるよう稽古を積むことで、「対人戦」稽古のため稽古相手への敬意、そして「真剣に」取り組まないと双方向上しなく、「痛み」を感じることにより、技の効果、対処法を感じ、体に技を染み込ませて前に進むものと考えます。(要は再び痛い思いをしたくなければ、技を含めた自身の向上が必要。)

これまで「打撃」の中にいた私が合気道に興味持ったのは、スティーブン・セガールの映画を見て、狭い空間でも投げ、関節技を極める「体術」を見てからです。(打撃のトラッピングはできましたが)

本来であれば他のフルコン空手道場に行くところですが、数件見学させていただきましたが、納得できる稽古内容ではなかったので、大阪転勤を機に合気道の門を叩いてみようと探したところ、須磨師範の道場を見つけ見学させていただきました。

見学して最初に感じたことは「基本」を大切に稽古されていましたので、合気道初心者の私にはすぐにここで学びたいと思い現在に至ります。

稽古を通じて「空手」との違いを感じたのは、「空手」は制空権の取り合いのため相手の「正中線」を(こじ)開けたり、外したりして打撃を入れますが、合気道は相手の中心線(動きの軸)に自分の中心線を合わせて崩し技をかけると感じました。(自分の中心に入れて、中心から出す)

また空手の突き、蹴りは地面からの蹴り出しの力を、「正中線」を軸とした両手足から相手に打ち込みますが、合気道とは力の出し方が違う動きと思います。

また「入り身」で相手の側面に入るという動きは空手としてあり、攻撃を捌きながら側面、背後に入って打撃と絞め技をしていましたが、合気道の相手と同じ方向に体を向けるという動きはなく、腰の向きを合わせるということは分かってきましたが現在も難しく感じております。

どの技もどう動けばいいのか分からず、素直に受けて覚えようと稽古していましたが、これまでの経験もありうまくできません。唯一突きに対応する技は得意な方ですが。

しかし合気道の技は師範が仰る通り合理的な技と感じます。人体の構造、間接の動き、そして心理状況まで考慮した技はご教授いただく度に感心しております。

印象的なのは師範の入り身投げを受けた時に真下に落とされた時で、「投げ」とは遠くへ投げ飛ばすものと考えてことを吹き飛ばされました。

私の「武道の稽古」は同門と一緒に「目標(開祖、師範、指導員)」を目指す登山のようなもので、それぞれ登り方が違うため円錐の山をいろんな方向から各人が登っているイメージで、また「道」と付くので「終わり(終点)」は無く、稽古時には設定したテーマを「意識」して取り組むものと考えております。

最後に私は先日50歳になり、多くの時間を「武道」と同門、他流派の人と関ってきました。

長い長い反復稽古の果てに得られる結果は一瞬ですが、その時に効果(威力)が出ない技にならぬよう、またそれが普通に出し続けられるよう、これからも稽古を続けていきたいと考えます。   以上
2018年8月4日

 

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