お知らせ

9月度の昇段審査で初段を受けられるT間さんの感想文です。

9月26日

合氣道と私

合氣道との出会いは先に習い始めていた妻と息子の送り迎えでした。武道には昔から興味はありましたが、自分がするというまでには至り ませんでした。 しかし40代半ばにさしかかる頃から、人生について色々考えることも多くなり、体力維持の事も考えるとなぜか合氣道が気になり始め、6年前の初稽古に参加、すぐ入会を決意しました。

 

合氣道は自分の人生を大きく変えていきました。運動不足だった自分の身体が軽くなるのを感じると同時に、気持ちも軽くなり何事に対しても前向きに積極的になっていきました。この精神的な変化はその後の自分の人生に大きく影響していきました。

 

初めは週1回の稽古のペースでしたが、身体が人よりも硬く身長も高くてアンバランス、慣れるまでにはかなりの稽古数を要しました。 5級審査の時は緊張と体力不足のため失速しそうになりながらも、やり遂げた爽快感は今までに味わったことがない充実したものでした。

 

合氣道を続けていて本当によかったとしみじみと実感したことがあります。18年間勤務した会社からリストラされた時のことです。リストラを宣告された直後、階段が歪んで見えて降りられませんでした。それほどのショックだったのだと思います。ゆっくりと深呼吸、合氣道で学んだ呼吸法です。そして落ち着きを取り戻し、「まだまだ人生これからだ、負けてたまるか!」と直ぐに気持ちを前向きに正すことができました。 その後の就職活動中、体力と精神力を維持できたのも合氣道のおかげだと思います。

 

現在、体力勝負の介護福祉士として日々奮闘しております。そしてこの仕事にも合氣道が自分の身体を守り、支えていることを実感しています。自分の生活や身体を守り、かつ向上心を養ってくれる合氣道の素晴らしさを初段審査を受けるにあたり、あらためて振り返ることができました。

 

合氣道を始めた頃から、凛々しく稽古されてる袴姿の先輩方を見て、『50歳までに初段』と目標を定めて頑張ってきました。50歳目前の今、初段審査を受けさせて頂けることは夢のようです。

 

最近少しですが、相手との間合い、姿勢、手の開き方などを意識できるようになってきました。しかし合氣道はとてつもなく奥が深く、どこまで行っても謙虚に稽古に臨んで行く心が大切なのではと感じます。

 

審査前には、先生には何度も稽古の要望に応えてくださり、激励をして頂き、また先輩、同輩の皆様には稽古にお付き合い頂き、感謝の気持ちでいっぱいです。有段者となりましても、慢心を排し、謙虚な心で稽古に励み、合氣道を通して立ち居振る舞い、自分の人間力を磨いていきたいと決意しております。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。ありがとうございました。

9月度の昇段審査で初段を受けられるT間さんの感想文です。」へのコメント

  • O國

    昇段審査合格、おめでとうございます。
    実にT間さんらしい審査だと思いながら、拝見をしておりました。T間さんらしい、大きな技が随所に拝見でき、実に素晴しかったです!
    これからも一緒に稽古をして行きましょう。宜しくお願い致します。

    [2014年09月29日 20:50]

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