初段審査を受けられ無事に合格されましたY崎さんの感想です。
9月29日
初段審査にあたって
小学校一年生の息子に武道を習わせたいと思い、たまたま友人に誘われて親子で入門したのがきっかけでした。保護者としての付き添いのつもりで、まさか自分が初段審査を受けることになるとは思っていませんでした。ところが、稽古を始めると、身体の使い方や相手との気の合わせ方が面白く、型を覚えることが楽しくなってきました。黒帯の女性の美しい技と立ち振る舞いにあこがれ、自分も初段を目指して頑張ろう、と思うようになりました。
合気道を知らない人から、試合もなく競技でもない合気道とは何が目的なのか、と聞かれ、とっさに答えられなかったことがあります。護身術というには、そのようなレベルにまで達することは難しいし、人と競うのでもないのに何が楽しいのか。自分が今考えるのは、合気道は歩みたい人が歩む「道」の一つなのだということです。一人ひとりが自分と向き合い、自分の目的をもって歩んでいく道であって、目的地に価値があるのではなく、その道をコツコツ一歩ずつ進むことが喜びであると考えます。
自分は子供のころからあまり運動も得意ではなく、何か一生懸命スポーツに打ち込んだこともありませんでした。しかし、試合もなく誰かと競争することもなく自分と向き合う武道である合気道だからこそ、ここまで続けてこられたように思います。
今では、初段になることは目的ではなく、ずっと歩んでゆく道の一つの通過点だと思うようになりました。これまで師範や諸先輩方からご指導いただき、たくさんの知識や技術を教えていただきました。初段になるということは、これまでいただいた多くの教えをもらったまま溜めこむのではなく、後輩の方々に伝えていく責任があるということだと思います。いつまでも初心者のつもりで甘えることなく、自分の技能の上達だけを考えるのではなく、人に伝え、与えていけるようになりたいと思います。もちろん初段はやっと「道」の門前に立っただけともいえますので、今後もより一層稽古に励み、少しずつ遠くに歩いてゆく所存です。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
以上
昇段審査合格、誠におめでとうございます。
とても柔らかな、女性らしい審査を拝見しました。やはり、女性がされる合気道は、美しい技で良いですね!
これからも一緒に稽古を宜しくお願い致します。