お知らせ

12月の審査で2段に昇段されましたH本さんの小論文です。

12月22日

私と合気道

 合気道を始めて約8年になります。まさか、社会人になってまた再開するとは学生時代は考えてもいなかったし、2段審査を受けるとは思いもしませんでした。ここまでこれたのもご指導して下さる須磨先生をはじめ、合気塾の皆様のおかげです。本当に感謝しております。

 大学のサークル紹介で初めて合気道を知りました。先輩方の袴姿が凛としてとてもかっこよく見えたので、他のサークルより印象が強かったのを憶えています。大学の稽古は、体で覚えるといったもので、背中にこぶが出来るくらい受身を取ったり、足にあざが出来るまで飛び受身をしたりと元気一杯、学生ならではの稽古の日々でした。そのせいでしょうか、自然と力が入って力任せに荒っぽい技をしていたと思います。その時は、性別や年齢に関わらず出来るのが合気道だと言われているけど、所詮は合気道も力が強くないとだめなんだなと思っていました。

 大阪に就職することになり、気分転換に合気道を再び始めようと会社の近くにあった合気塾に入門しました。合気塾に入って、学生時代とは変わった点があります。まず、自分の姿勢です。学生時代は全く気にしていなかったからです。言われなかっただけなのかもしれませんが、姿勢が悪いとは全く思っていませんでした。演武会のビデオなどを見ると、前かがみでへっぴり腰の姿で映っている自分のかっこ悪さに衝撃を受けました。なんて、恥ずかしい体勢だったのかと思い、今は特に姿勢を正して稽古をするように心がけています。

 もう一つは、合気道に対する取り組み方が随分と変わりました。学生時代は力がないと技は掛けられないと思っていました。しかし、師範が言われることはその逆で、自分の今までの癖や力が抜けず、慣れるまで戸惑いました。先生には大変失礼な話ですが、最初は疑ってやっていたところがありました。最初のうちは、力を入れないで本当に効くのかと。でも、稽古を重ねていくうちに先生の言われていることが少しずつですが、理解できるようになっていきました。手の開き方、足の向き、相手との間合いなど、ちょっとしたところに気をつけてやると、力を入れなくても小柄な人でも技を効かせることが出来ることを。稽古をしながら、相手の気を感じて稽古をしなさいとよく言われますが、それを心掛けて取り組みたいと思います。

 審査を受けるに当たり、稽古をする機会が増え、自分にとって沢山の課題点が明確になってきました。審査は1つの通過点です。これを機にさらに稽古を続けて課題をクリアしていきたいと思います。今の実力で出来ることをがんばります。宜しくお願い致します。

(当小論文は審査前に提出されたものです。)  

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