6月の審査で初段を受けられるI原さんの感想です。
5月25日

須磨師範へ
初段審査にあたって
初段審査を受けさせていただくにあたりまして、3年前の入門当初を振り返り、これからの気持ちを整理する機会とさせていただきました。初心を思い出して新たな気持ちで今後の稽古に望みたいと思います。
合気道を始めたきっかけは子供に習わせようと思ったことです。人に勧める前にまず自分が知っておこうと体験に参加させていただきました。
すべてが初めてのことであり、技や足捌きなど技術的なことは全く理解することが出来ませんでしたが、一方で様々な年代の方が活き活きと汗を流していたこと、また稽古の前後には師範を交えて皆が分け隔てなく会話を交わされていたことが強く印象に残っています。私のような武道未経験者でも入りやすい雰囲気を感じ入門させていただきました。
通いはじめた頃は、馴れない動作に加え受身が取れないことで、しばらく筋肉痛と打ち身に悩まされました。それでも稽古を重ねるうちに全く出来なかった動きが少しずつでも身に付いてくることが素直に嬉しくて、日に日に興味が深まり、気が付くとすっかり夢中になっていました。現在は、平日は時間が許す限り自分の稽古に、週末は子供と一緒にと、すっかり合気道が私生活の中心になりつつあります。また稽古をしている間はいろいろな雑念を振り払えるリフレッシュタイムでもあります。
目下の課題は、技術面では、肩取り、胸取り、両手取りなど様々な形からの崩しです。「自分の中心で」「剣を持つように」「肩の力を抜いて」と、どうしたら力なく相手を崩せるのかいろいろと考えるのですが、なかなか体は思うように動かずもどかしい思いをしています。力み過ぎるあまりに、逆に自分が崩れてしまっていることが多く、一朝一夕に身につかない難しさを感じています。時間はかかると思いますが、試行錯誤を繰り返しながら自分なりのツボを見つけたいと思っています。
また精神面において、プレッシャーのかかる場面での集中力と平常心を養うことも大きな課題であると感じています。5級から数えて5回の審査を受けさせていただきましたが、どの回も事前に抱いたイメージとは程遠い状態であり、心の未熟さを痛感してきました。気負いと焦りから、どうしても動きが硬く小さくなってしまいます。普段の稽古に緊張感を持って望むことはもちろんのことですが、加えて審査や演武など自分の力を試せる場には積極的に参加し、経験を積み、より大きな舞台に望める力を身に付けていきたいと考えています。
まだまだ駆け出しではありますが、合気道に出会えたこと、また日々鍛えていただいています師範をはじめ諸先輩方、道友の皆様、さらに家庭に健康面にと、夢中になれる環境に恵まれたことに感謝しています。
これから心技ともに初段に恥じない力を身につけていくために、より厳しく鍛えていただけることを期待していますので、引き続きご指導をお願いいたします。
以上
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