Hさんの3段審査を受けるにあったての感想です。
3月23日
「三段審査にあたって」
私が合気道に出会い約10年、大阪合気塾に入会し約7年の月日が経とうとしていす。不思議な魅力に魅せられて続けてきた合気道の今までの時間は、長い様であっという間の時間の様な感覚でもあります。二段に昇段した後に稽古を続けていく中で、自分なりに感じたこと、気づいたことをお伝えしたいと思います。
約3年前に二段に昇段後、稽古している途中でコロナ禍になり緊急事態宣言が発令され、合気道について稽古以外に考える時間が多くなりましたので、せっかくと思い「なぜ、合気道は難しく感じるのか?」という問いを机上で考え続けてみました。
まず技をする上で難しい要因として、相手との結び(丹田)、体の連動、姿勢と間合い、半身、呼吸、重心の安定、腕の力を抜くためのリラックス、とどれも難しい上に密接に関係しているためだと思いました。その上、自分でした技を自分では体験できず数値としての可視化も出来ないため、確認が難しいのです。特にこの1年の稽古を通じて“相手との結び”が難しく出来ないことを再認識しました。最初の結びが無いと、その後の動きもバラバラな動作になってしまいます。難しいですが、”相手との結び”が出来る様に基本の1つ1つの動作をもう一度確認しつつ稽古していきます。
他にも、もしかしたらこれが重要なのかもしれないと感じたことが有りました。それは、稽古日記を書いていても中々、技がしっくりこないと悩んでいた時期の出来事でした。それは、組み太刀の気結びの稽古をしていた所、須磨師範が「こうすれば良い」と実際に受けとして何度か教えて頂き、気迫やタイミング、合わせ方に圧倒されつつも、もう一度、試すとスッと腑に落ちたように上手くいったことが有りました。そしてそれをすぐにメモしようとした時、「あれ、今の須磨師範の気迫、タイミング、結び、相手の中心の捉え方のコツやポイントを上手く文字では表現できない?」(足の形や、姿勢は文字で表現出来ますが)と感じました。同時にこの文字では表現できない感覚を感じ、気づき自身の合気道に繋げるために稽古に参加しているのではないかと思いました。そして、私が合気道に初めて会った時のあの不思議な魅力は、これかもしれないとも思いました。
また、ここ最近では「今まで自分では○○していたつもりだった、けど今思うと全然○○出来てなかった。」と気づくことが多くなった気がします。悲しくも有りますが、これから改善出来るかもしれないと思うと嬉しさも感じます。これからも稽古を通じて、技の感覚やエッセンスの部分を感じ日々気づけるように、そして合気道という先の長い道のりに向けて、後ろを振り返りつつも一歩ずつでも前に歩き続けたいと思います。
最後に、須磨師範をはじめ、今泉先生、各指導員の方々、そして大阪合気塾の皆様には誠に感謝しております。日々研鑽してきますので、今後とも宜しくお願い致します。 以上
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