お知らせ

二段審査に合格されましたO島さんの論文です

12月31日

審査を終えて〜今年を振返る


   二段審査が終わり今年を振返って感じたことを述べさていただきます。

   コロナ禍での稽古が大半であった今年は制約のある中、須磨先生のお考えになった新しい形の稽古が始まりました。組み合うことができない中、単独で行う稽古や従来7、8月のみであった武器の稽古を実施していただきました。私はこの形式の稽古で、合気道のとても大切な事を再確認することができました。


   まず、構えの姿勢、半身で立つ。この当たり前過ぎることも実は確実にはできていませんでした。各部分を、意識しすぎると自然体で立つことができず、また無意識であるとじぶんの癖、楽な姿勢になってしまいます。体の重心はやや前より6:4程度、相手に向う手自分に添わせる手の位置、足の向き、目線など細かく分けるとたくさんの気をつけるポイントがあります。技に入る前からもうすでに技は始まっていて、相手と自分の気を感じて対峙することを稽古から意識しなければならないと思いました。

  次に入り身、正面からの攻撃をかわすためにすれ違うように踏み出して、相手の側面に入る。このタイミングとすり足で移動するには膝の柔軟さが必要で、常に腰で動くことを意識しなければなりません。この「入り身一足」が完璧にできたことがありません。足さばきの単独稽古を繰り返す事で体が無意識に動くようになればと思いました。単独の稽古により得るものはたくさんありました。自分の欠点も見えてきました。癖を直すのは大変ですが、単独稽古の繰り返しにより少しはましになったのではと感じます。


  結びの稽古は自分の中心を掴む稽古と思います。相手の力を感じられるか、自分の中心でくずしができるか、結びが切れていないか、等考えることが多くていつも満足にできたことはありませんでした。例えば正面打ち一教、手刀で、相手をくずすのですが結びが切れてしまい、もう一方の手で力ずくで押さえこもうとすることがよくあります。力の強い人、大きい人を相手にすると特にそうなります。自分の中心で「お腹の力」でと、ご指導いただくのですが難しいです。


  片手取りの入り身転回、転換も自分が相手を手で感じる事ができる時とできない時があります。横面打ちも踏み込む位置、タイミングで相手がくずれない事もありました。

  このように今回基本を学べたことは今後合気道を、続けていく上で大変有意義な事でした。単独稽古の大切さも実感しました。


  技の前の基本の稽古をした上で技の稽古に入るとできていないことがわかるようになりました。四方投げ、小手返しの間合い、入身投げの手刀のしぼりなど気になる点が稽古の度にいくつも出てきました。


  剣や杖の稽古も通常より多くの時間を費やしてご指導いただけました。審査を受けるために必要な事をご指導いただけたのは幸いでした。まだまだ武器の稽古は難しいことばかりですが、体術とのつながりを意識して取り組んできたつもりです。自分の筋力や、体力が弱い事も気になりましたが、太刀を振るのは気持ちがよくスッキリします。これからも武器の稽古は楽しく続けたいです。


  今年の締めくくりとして二段審査を受けることができたのは、須磨先生をはじめ諸先輩の方々のご指導、仲間の皆様のご協力のお陰です。心より厚く厚く御礼申し上げます。


  休会を含め6年かかって初段から二段になりました。稽古を、再開してから自分では細々と続けていくことのみが目標でしたが、今回二段審査を受けることができて、大変嬉しく思いました。審査に向けての稽古は緊張感もあり、審査という目標が励みになりました。指導してくださる先生、緒先輩方、皆様にはいつもご配慮ご心配いただき、ご迷惑をかけながら自分のペースで、稽古を続けてもらいました。今、合気道を続けられることに感謝してもしきれません。ありがとうございました。
これからも精進してニ段に相応しい稽古をしていきたいと思います。
今後ともよろしくお願いいたします。

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