10月度の審査で初段に合格されたH冨さんの感想です。
10月23日
合気道と気づき
初段審査を受けるに当たって、私がこれまでの大阪合気塾での稽古を振り返った際に、感じた事を書きたいと思います。
まず、私が一番感じた事は、基本技を含めて全ての技において、須磨師範、各指導員、諸先先輩方から教えて頂いている事を、自分の中で咀嚼し、理解し体現する事は難しいという事です。また、最近気づいた事として、自分自身が相手を抑えこもうとすればする程、相手(特に腕)ばかりに意識がいき、自分が主体ではなく、相手に主体性のある技となってしまう事です。以前、須磨師範が仰っていた、「相手との力の強弱より、自分自身を研鑽してください」という言葉はこの事にも通じてくるのではないかと思いました。
私なりの解釈では、自分に主体性がある技を行う為には、須磨師範がいつも仰られる基本である入身、転換、姿勢、呼吸、間合いを正しく行う事だと思っています。しかし、合気道は相手によって、身長、体格、力の大きさも異なり、同じ相手でも正面打ちとしても、間合い、タイミング、呼吸の取り方、力の方向など、毎回常に同じではないと思うので、この基本を常に正しく行うことは、とても難しいことの様に感じます。
今後の稽古では、この基本を出来るだけ、正しく出来る様にしたいと思います。
・以前、自分自身の一級審査のDVDを見た時に、分かってはいましたが、技が全
出来ていない事が明確に分かり、現実と自分のイメージとでは、こんなにも違う
のかと驚いた事を覚えています。自分の事は自分が一番分っている様で、分って
いない事を思い知りました。
一時期、あまりに技を思う様に出来ていない為に、なぜこんなに自分は上手く
できないのかと、自分に対して悲しくなり、毎回稽古の帰りに落ち込んでいた事
もありました。
それでも須磨師範、各指導員、諸先輩方の様に上手く技を出来る様になりたいと
思い、道場に足を運んでいました。
そうして道場に行く内に、今では上手く出来ない事が多いからこそ、道場に行き
たいと思える様になりました。
また、ひとつひとつの技の理合、足捌き、手捌き意味をきちんと考えて、気づく
事が多い稽古をしようと思う様になりました。
・今回、初段審査を受けさせて頂くわけですが、もし審査に合格し黒帯を取得して
も、急に技が上手くなるわけでも、呼吸力が身に付くわけでもないと思いす。
審査後も、慢心せず、須磨師範、各指導員、諸先輩方から教えて頂いている事
を、一生懸命、自分の中に取り込み、体現していきたいと思います。
最後に初段審査は、初めて畳を踏みしめた時のワクワク感、高揚感を忘れずに挑みたいと思います。不器用な私を、丁寧に根気よく教えて頂き、感謝を申し上げます。
皆様、今後ともよろしくお願い致します。
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