1月度の審査で初段を受けられるK澤さんの感想です。
1月12日
初段審査を受けるにあたって
私が大阪合気塾に入会したのは36歳の時でした。生まれて以来、武道や格闘技とは無縁な人生を歩んできましたが、そんな人生に転機が訪れたのは、東日本大震災が起こった2011年の10月のことでした。その年の4月、我が家は東京から大阪に転勤となり、会社の支店がある江坂にマンションを借り新生活をスタートしました。
家族共々引越しから半年ほど経ったある日、会社に向かおうとマンション隣のビルの前を歩いていた際、ふと2階の窓に目をやると「合気道」の文字が目に飛び込んできたのです。当時小学2年生だった息子、幼稚園年中だった娘に何か武道を習わせたいと思っていたところでしたので、早速見学/体験にお伺いしました。
最初は全く受け身も取れず(当然ですが・・・)何が何だか分からない状態でしたが、我が家の隣に道場が引っ越してきたのも何かのご縁と思い、入会させて頂くことにしました。
入会当時を思い返してみれば、今や黒帯でご活躍されている先輩方が、ちょうど今の私と同じ一級だった頃です。その頃の先輩方と同じレベルに達しているか?と思うと甚だ疑問ではありますが、一つの目標としていた初段審査を受けさせて頂くことになり身の引き締まる思いです。
初段が遥か遠くにあった頃は憧れであった袴姿ですが、いざ自分にも手が届くところまで来ると、果たして今の自分に袴は相応しいのか?後輩方や子供達に恥ずかしい技をしていないか?自問自答ばかりです。最初は子供達のためと思って通い始めた合気道ですが、今では子供達より私がハマっている状態です。何より、日々成長して行く子供達と一緒に稽古出来るのは望外の喜びです。やがては子供達が離れ私だけが残る日が来るかもしれませんし、転勤族なのでいつ大阪を離れる日が来るかも分かりませんが、可能な限り須磨道場で先生、先輩、同期、後輩の方々と合気道の稽古を続けたいと思っています。
初段審査という節目にあたり、一緒に稽古をして下さる皆様にこの場を借りて親子共々御礼申し上げますと共に、合気道を始めた頃の、そして初めて審査を受けた頃の初心を忘れず、初段審査に臨みたいと思います。
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