お知らせ

5段位に昇段されました今泉さんの感想です。

1月16日

須磨キャラクターmiddle 1月8日(日)に(財)合気会本部道場にて開催されました鏡開式にて5段に昇段されました今泉恵美さん(同時に羽賀文彦さんも昇段されました。)の感想です。おめでとうございます。

「稽古の楽しさ」
  昇段に際し、日々の稽古におもうところを記します。

  稽古場に入るときの一礼に、日常から稽古への気持ちの切り替えと稽古をするという静かな気持ちの高まりが心に広がるのを感じます。まっすぐな気持ちで稽古すること、反復ではなく一瞬また一瞬であると意識して稽古することを心掛けています。

  稽古の中に気づく瞬間というものがあります。相手を通して気づくこともあれば、自分のあり方に対して気づくこともあり、稽古を見つめ直す良い機会、継続の上での心のスパイスとなります。特にがっしりとした体格でもないことから、相対的に非力な立場での稽古となることが多いので、そこから気づくことが多いように思います。

  「腕を掴む」という動作ひとつにしても、太い腕だから掴みにくいと感じるときは自分は太い腕に掴まれながら取りをするということです。型を通しての稽古で、同じように身体を動かし同じ動作をすれば、相手にしっかり掴まれている方がスムーズに動作できないことが前提で稽古することになります。腕を腕の力で返そうという試みには可能性が見いだせず、しかし相手としっくりくる稽古ができるようになりたくて、だからどうしたらよいのだろうという見方をしながら稽古するようになっていきました。

  多少の振り返る月日を持つようになり、日々の中で稽古に身を置くということは、時の流れにあって目には見えない刻々とした変化を続けながら稽古を重ねていくということなのだと感じるようになりました。「わかるようになる」と「できるようになる」ではまた時間の開きがありますが、既に納得しない位置に立たされているということは、少なくともだからどうしたらよいのだろうと気づくには一番近い位置に立っているはずだと可能性を求めるようになりました。腕を腕の力で返そうとするのではなく、今の状況からいかにすればよいかと考えるところに自分なりの道があり意味があるのだと受け止めるようになりました。稽古に対する気持ちが少し楽になりました。

  対応できる幅を持つには自分を高めていくしかないのですが、基本に立ち返ることや身体から自然と動きが出るようになるまでの反復稽古の中に、ひとつまたひとつと自分を十分に活かせるところが掴めたらと思うのです。そのときそのときに気づいたことを大切にし、取り入れながら、体格差を超えたところでしっかりとした稽古ができるようになればと思います。
  また、与えていただいた様々な稽古の楽しさを自分だけが楽しいと思うので終わるのではなく、継続の歩みの中で稽古を通して、また技を通じて語り合えたらと思っています。

  最後となりましたが、日々ご指導下さる先生に改めて御礼申し上げます。またこのような節目に際しては、先生はじめ道を歩む先輩方から、飾らない励みとなるお言葉をいただき、自分のあり方を省みるよい機会となりました。厚く御礼申し上げます。
  日々、段位にふさわしい稽古に励んでいきたいと思います。  大阪合氣塾 今泉恵美
 

5段位に昇段されました今泉さんの感想です。」へのコメント

  • 須磨将士

    今泉さん5段昇段おめでとうございます!すごい!!思うところも深いすばらしいです☆

    [2012年02月13日 23:28]

コメント入力はこちら