お知らせ

2段審査に合格されましたMさんの感想です。

9月23日

 初段審査時の論文では、並行して学んでいる書道を引き合いに、細部まで形通りにトレースする「形臨」、意を汲むことを目的とした「意臨」について考えました。
二段審査に至る期間は「形臨」の解像度を上げることによって、型の中に込められた繋がりや、丹田の使い方に気づけるようになりたい、と考えて稽古してまいりました。
しかし今回の審査でもご指摘があったように、丹田の使い方は相変わらずままならず、型ですらなぞれていない有様です。
今後稽古の中でどのように改善していくか、次の二つの点について気をつけていこうと思います。
一つ目は分からない点を言語化していくこと。何かしっくりこない、感じが掴めない、といった何が分からないかが分からない状態を脱し、自分自身に具体的に説明出来る状態にしていきたいと思います。まだ私のレベルでは「いい技」というのは身体化できないと思いますが、「これはだめだ」は何となく分かるようになってきています。今後は何となくではなく、ダメな部分を明確にし、繰り返さないよう考えていきたいと思います。
二つ目は自分の眼が曇っていることを知ること。そもそも私は先生が技を通して伝えようとしていることを、正しく見ているのだろうか、ピントが外れているのではないか、と考えています。しかし曇ってはいても自分の眼で見て考えるしかなく、他の人の眼で見てもらうことも考えてもらうことも出来ません。眼を疑い、眼を信じる、どちらにも居付かないように心がけて、考え続けていきたいと思います。
今回の審査でも物分かりの悪い私に、何度も何度も繰り返してご指導頂きました先生、指導員の皆様、つたない稽古にお付き合い頂いた皆様、そして審査前ギリギリまで下手くそな腰投げに振り回されたにも関わらず、最後まで美しい受けをとって下さったNさん、急に二人掛けの受けをとって下さったKさん、本当にありがとうございました。皆様のお陰で何とか続けてこれました。これからも何卒よろしくお願いいたします。

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