お知らせ

3段審査に合格されましたNさんの感想です。

1月23日

私と愛犬の合気道
私と愛犬の合気道私の家には愛してやまない愛犬がいます。毎朝トレーニングをするのが日課になっています。40キロある超大型犬で散歩中引きずられることもしばしばなので、どうしたらより安全に散歩ができるかを考察する日々を送っています。
そんなこともあり2年前から専門家のもとで真剣にドッグトレーニングを始めたのですが、トレーニングをしていく中でいくつか合気道に通ずる点があると感じました。
合気道では肩手取りだったり正面打ちなど自分と相手との接点がありますが、それを犬はリード(引き綱)とします。
例えば犬が自分の意図しない方向に引っ張る場合、犬をどうにかするのではなく、自分中心で犬の意識をこちらに向かせることが要点になります。
強く腕力で引っ張っても反発してもっと強く引っ張られることになります。
引き寄せることができたとして、かなりの力が必要になり犬にも負担がかかってしまいます。犬の体の動く方向に誘導する。集中する目線を誘導する。犬が自らこちらに来るように、自分の動く位置や手の動き(ハンドシグナル)、リードを引くタイミングに注意します。
合気道でも同じことが言えると思います。
圧の強い人、重心が後ろの人前の人、どんな相手でも無理に動かそうとせず、握られた手が離れないよう相手の力を受け入れて流す。表現が合っているかは分かりませんがそんな感覚ではないかと思います。
私には須磨先生の仰られる"川の流れのように澱みなく"というイメージが思い浮かびます。
例えば正面打ち合わせの形になる前の動きを、剣の理合いをイメージしながら技に入ると、相手の呼吸をつかむ動きになるのではないかと思います。どんな動きにも流れがあり、それを途切れさせない、動作の行き場を止めないと言うことです。
ドッグトレーニングの注意点として他にもあります。
常にリードにゆとりを持たせます。リードを張った状態だとこちらの力加減が伝わり反発します。リードを弛ませ不安定な状態を維持し、常に犬の意識をこちらに向けます。
合気道でもよりどころがない不安定な状態の方が相手を崩すことができる、そのため遊びを作る、肩の力を抜くと言うことも同じことが言えるのではないかと思いました。
もう一つは姿勢です。
犬と歩く時、指示を出す時など、目線は前で基本犬を見ません。手の動き足の動き肩の動き声での指示で犬が反応して動きます。姿勢が悪かったり足の位置がズレていると、犬も"座れ"や"伏せ"などの形が崩れ、お尻を巻いたり頭が突き出たりすることになってしまいます。それだけ自分の姿勢が重要ということです。犬は人と違って忖度しないので自分ができていれば素直に従いますし、できていないと思うように動いてくれないので、ある意味とても厳しい稽古ができます。
引き続きこれからも良きパートナーと気を合わせながら鍛錬していきたいと思います。

四段審査に向けて
二段位をいただいてから三段審査に向けての稽古で何が変わったかと言えば、気持ちに少しゆとりが生まれ様々な面で客観視できるようになったと思います。それは生活の面でもそうで、多少レベルアップしたと自信を持つことができ、三段審査という節目を迎えることができました。それはとても楽しい道のりで、そしてまた三段審査内容の剣や杖、体術の稽古で新たな課題を沢山見つけることもできました。
須磨先生の温かいご指導と、お忙しい中ご指導くださる指導員の先生方には深く感謝いたします。
コロナ禍ということもあり、なかなかご一緒できない方もいらっしゃいますが、塾生の皆様と楽しく稽古に励んで行けたらと思いますので今後ともよろしくお願いいたします。

コメント入力はこちら