初段審査に合格しましたIさんの感想です。
3月23日
○合気道を始めてからの心身の変化について
合気道を始めた理由は、武道への憧れと健康維持のつもりでした。
今から振り返るとその頃は、仕事もプライベートもうまくいってるのは表面上だけで、すぐにイライラしたり、“なんとなくの不安感”を常に抱えていました。
また、東洋医学の健康観である頭寒足熱(上半身・皮膚などの表面側が軽やかで、下半身・内臓などの内側が充実している状態)を、鍼灸師である私自身が、頭では理解しているものの、実際は全くできていないのではないか、という仕事面での悩みもありました。
心の奥底では、“合気道を学ぶことで問題が解消するかもしれない”という想いがあったように思います。
見学に伺うと、簡単に出来そうに思えました。しかし、実際やり始めると全く同じように動けず、何度も途中で動きを止めるという情けない状態で、自分がやはり理論だけの頭でっかちであることがわかりました。
身体に対する意識の低さ、粗さ、弱さを痛感いたしました。
今から思うと、習い始めて3、4年ぐらいは、義務感や効率ばかり考えながら稽古に伺うことが多く、身体全体や肚でなく、頭で稽古をしている状態が続いていたように思います。
いつの頃からか、なんとなく徐々に、義務感がなくなり、むしろ積極的に道場に通うようになっていました。
稽古の日数が増えるごとに、自然と身体が動けるようになってきて、身体が軽くなったり変化していく心地よさを感じるようになったからからだと思います。もっともっと稽古して心地よくなりたいと身体に導かれている感じです。
相変わらず、稽古では滑らかな動きはできませんが、身体面では、“今までなんでそこまで肩肘張って行動していたんだろう”と冷静に振り返れるようになりました。
また、日常生活でも丹田を意識するようになり、頭寒足熱的な身体に近づけている実感があります。仕事でも疲れにくくなり、繊細な感覚も増してきています。
変化は身体面だけでなく、自分の中心が定まり、安定すると安心して外界との接触面を固める必要がなくなってくるからか、対人関係も自分のペースを保ちながら、丁寧に対応できつつあるような感じがします。
なによりも大きな、有り難い変化は、どんなことがあっても“大丈夫、なんとかなる”と思えるようになってきていることです。
とはいえ、まだまだ、ちょっとした事でペースを乱される自分がいます。どんな状況でも、中心(丹田)を保つことができるよう稽古に励みたいと思います。
最近の身体面の変化は、先生方や諸先輩方の佇まいや動きに触れることにより、持たれた手や前方ばかり意識していたのを、全体的にとらえる余裕が少しだけ持てるようになり、自然と背中側(特に肩甲骨)が緩み、下に垂れていく感じがなんとなくわかってきたことです。持続していると脱力している感じを得られます。
東洋医学で学んでいた「身体の前面の気の流れは上に、背面は下へ流れる」とは本当だったのだと、身体で実感できました。
しかしながら、持続することは難しく、また身体の前面(表面)が上がる広がる感じ、いわゆる丹田から指腹へ出て技をかけていく感覚も、まだまだ粗く、頭だけのイメージにとどまっています。
今回の初段審査においては、一級審査の時より、スムーズに動けるようになり、だいぶ姿勢も安定するようになりました。先生方より基本の型を繰り返し徹底してご指導いただいているお蔭で、自然に身についてきているように感じました。
また、手こずっていた短刀取りの肘固めも、全く新しい技だと捉えすぎていただけで、基本の姿勢や型に基づいて取り組むと出来るようになりました。
課題と感じたのは、自分本位の技になりがちで、相手の受けをしっかり感じ(結び)ながら行うことが弱いところです。稽古に励み、克服したいと思います。
今後も、大阪合気塾の皆さまと稽古をさせていただき、違和感、心地よさ、一体感などを感じながら、試行錯誤しながら、変化成長していけることを楽しみにいたしております。
感謝の気持ちと謙虚さを忘れず、一歩一歩、丁寧に、合気道を続けていきたいと思います。今後ともよろしくお願いいたします。
合気道を始めた理由は、武道への憧れと健康維持のつもりでした。
今から振り返るとその頃は、仕事もプライベートもうまくいってるのは表面上だけで、すぐにイライラしたり、“なんとなくの不安感”を常に抱えていました。
また、東洋医学の健康観である頭寒足熱(上半身・皮膚などの表面側が軽やかで、下半身・内臓などの内側が充実している状態)を、鍼灸師である私自身が、頭では理解しているものの、実際は全くできていないのではないか、という仕事面での悩みもありました。
心の奥底では、“合気道を学ぶことで問題が解消するかもしれない”という想いがあったように思います。
見学に伺うと、簡単に出来そうに思えました。しかし、実際やり始めると全く同じように動けず、何度も途中で動きを止めるという情けない状態で、自分がやはり理論だけの頭でっかちであることがわかりました。
身体に対する意識の低さ、粗さ、弱さを痛感いたしました。
今から思うと、習い始めて3、4年ぐらいは、義務感や効率ばかり考えながら稽古に伺うことが多く、身体全体や肚でなく、頭で稽古をしている状態が続いていたように思います。
いつの頃からか、なんとなく徐々に、義務感がなくなり、むしろ積極的に道場に通うようになっていました。
稽古の日数が増えるごとに、自然と身体が動けるようになってきて、身体が軽くなったり変化していく心地よさを感じるようになったからからだと思います。もっともっと稽古して心地よくなりたいと身体に導かれている感じです。
相変わらず、稽古では滑らかな動きはできませんが、身体面では、“今までなんでそこまで肩肘張って行動していたんだろう”と冷静に振り返れるようになりました。
また、日常生活でも丹田を意識するようになり、頭寒足熱的な身体に近づけている実感があります。仕事でも疲れにくくなり、繊細な感覚も増してきています。
変化は身体面だけでなく、自分の中心が定まり、安定すると安心して外界との接触面を固める必要がなくなってくるからか、対人関係も自分のペースを保ちながら、丁寧に対応できつつあるような感じがします。
なによりも大きな、有り難い変化は、どんなことがあっても“大丈夫、なんとかなる”と思えるようになってきていることです。
とはいえ、まだまだ、ちょっとした事でペースを乱される自分がいます。どんな状況でも、中心(丹田)を保つことができるよう稽古に励みたいと思います。
最近の身体面の変化は、先生方や諸先輩方の佇まいや動きに触れることにより、持たれた手や前方ばかり意識していたのを、全体的にとらえる余裕が少しだけ持てるようになり、自然と背中側(特に肩甲骨)が緩み、下に垂れていく感じがなんとなくわかってきたことです。持続していると脱力している感じを得られます。
東洋医学で学んでいた「身体の前面の気の流れは上に、背面は下へ流れる」とは本当だったのだと、身体で実感できました。
しかしながら、持続することは難しく、また身体の前面(表面)が上がる広がる感じ、いわゆる丹田から指腹へ出て技をかけていく感覚も、まだまだ粗く、頭だけのイメージにとどまっています。
今回の初段審査においては、一級審査の時より、スムーズに動けるようになり、だいぶ姿勢も安定するようになりました。先生方より基本の型を繰り返し徹底してご指導いただいているお蔭で、自然に身についてきているように感じました。
また、手こずっていた短刀取りの肘固めも、全く新しい技だと捉えすぎていただけで、基本の姿勢や型に基づいて取り組むと出来るようになりました。
課題と感じたのは、自分本位の技になりがちで、相手の受けをしっかり感じ(結び)ながら行うことが弱いところです。稽古に励み、克服したいと思います。
今後も、大阪合気塾の皆さまと稽古をさせていただき、違和感、心地よさ、一体感などを感じながら、試行錯誤しながら、変化成長していけることを楽しみにいたしております。
感謝の気持ちと謙虚さを忘れず、一歩一歩、丁寧に、合気道を続けていきたいと思います。今後ともよろしくお願いいたします。
以上
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