お知らせ

4段審査に合格されたTさんの論文です。

12月17日

四段審査を終えて

 早いもので大阪合気塾に入門して、足掛け12年になりました。まずはここまでご指導頂いた須磨先生に感謝致します。また、師範および共に稽古をしてきた塾生の皆さんへも重ねて感謝致します。入門した頃は黒帯を取ることが目標でしたが、まさかここまで来るとは遠い夢でした。あの頃見ていた四段位の諸先輩方の素晴らしい合気道に、今自分が同じ立場に立てたことに素直に喜びを感じると同時に強い責任感を感じます。

今回は三段位を取ってから、私が特に意識してきたことを語りたいと思います。

まず1つ目は「呼吸力」です。呼吸力とは一体何なのか?人それぞれ色々な解釈があるかと思いますが、私の解釈としては、「気を発する」、「自分のペースで意識的に呼吸を整える」、「筋力を緩め、腹から力を出す」の3点が主な解釈です。しかし、理解することと、実際に行えることとは違います。なかなか自分の思うように行かず、今もできていません。しかしながら、大事なことはそれを常に意識して、稽古取り組むことだと私は思います。呼吸力を変幻自在に操れることができれば、自分の合気道が新たな高みに進めると信じています。

次に2つ目は「人に伝えること」です。約2年前から、代理指導をさせて頂いていますが、つくづく感じるのは人に伝える難しさです。先ほど書いたことと同様に、自分が理解することとそれを人に伝えることは全く別物です。いかに誰もが理解してもらえるよう伝えるかなのですが、見取り稽古でいくら型を示しても理解されない、或いは誤った型を示してしまい、誤った理解をさせてしまうなど、今も毎回悩みながらの指導を続けています。しかし、最近思うことは、これは私が人を指導しているのではなく、逆に人から自らの指導の内容について指導を受けているのだという点です。須磨先生や師範あるいはその他の指導員から塾生が教えられている理念や型、技と比べて自分の指導は間違った方向へ行っていないか?と自問自答を繰り返す日々ですが、これも新たな稽古の機会を与えて頂いたと心から感謝しています。

3つ目は「基本を徹底的に稽古する」です。やはり基本を正しく身に着けることは何より肝心かと思います。すべての技は基本の延長線上にあって、基本が正しく理解され、実践できないとどんな技も成立しません。そしてこの単純明快なことが、実は一番難しいとも思うのです。私は野球も大変好きなのですが、あのイチローがこのように語っています。

「小さいことを積み重ねるのが、とんでもないところへ行くただ一つの道だと思っています。」私の大好きなメッセージですが、これからもこの言葉のように体力の続く限り、合気道を続けて行きたいと思います。また、須磨先生ほか合気塾の皆さん、これからも末永く、よろしくお願いします。ありがとうございました。
2024年12月吉日

 

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